「合格カイロ」

今年も合格カイロが完成しました。先生たちが一人一人に宛てたメッセージ…めちゃめちゃアナログですが、今でも卒塾生に聞くと「まだ持ってます」って言われたりします。昔話にはなりますが、開塾してすぐの頃は講師が塾長と2人ぐらいしかいなくて、手分けしながら書いていました。
今年書いていて思ったのは、先生たちがめちゃめちゃ思いを込めて書いてくれていて、塾長の描くスペースがない…(汗)ということです。一番最後に誤字脱字チェックをしながら書いていたのですが、本当に余白ぐらいしかスペースがありませんでした。
思い返せば今年の3年生はコロナ対応で学校が休校になり、小学校の卒業式や中学の入学式への制限が非常に大きかった学年でした。当たり前のように卒業式で歌を歌い、当たり前のように桜の木の下で写真を撮る…節目節目で今まで当たり前だったことが大きく制限されていました。保護者の方や学校の先生も苦労の連続だったと思います。そんな中で3年間を過ごしてきました。
話を戻すと…塾長が余白に書きたかったことは、「受験は通過点だよ」っていうことです。もちろん、来週の入試を控えて、入試直前まで頑張ろうと思っていますよね。それは大切なことです。「入試が終わったら○○をしよう」「合格したら思いっきり○○をしよう」…それを励みに勉強に向かっていると思います。
それでも、高校受験ってゴールではないんですよね。長い人生で見たらまだまだ序盤です。マラソンで例えたら最初の給水所みたいな位置です。先はまだまだ続いていきます。
説教くさいオヤジになっちゃいますが、受験勉強中にみんな一回は言うんですよね。「中1から勉強しておけばよかった〜」「もっとやっておけばよかった〜」って。多分、この半年しっかり勉強していた子ほど実感として思っているはずです。塾でも年が明けてから200回ぐらい聞きました。
でも、喉元過ぎれば熱さを忘れるっていう言葉があるように、人間は受験が終わると忘れちゃうんですよね。なので、ちょっとだけその熱さを、その気持ちを忘れないで欲しいんです。別に、受験の翌日とかに思い出さなくてもいいんです。入学して5月ぐらいにふっと思い出してくれたら嬉しいです。
そんな気持ちで「受験は通過点だよ」って書いていました。おしまい。